小顔じゃなくても、ステキになれる

2014年、若者がSNSに投稿する自撮り写真や女性ファッション雑誌の表紙などで一大トレンドとなったのが“虫歯ポーズ”。片手を頬に当てて、目を大きく見開き、正面から写真を撮るというのが定番。女性の間でブームとなった理由は「小顔に見えるから」だそうです。イギリスのデイリーメール紙やテレグラフ紙でも取り上げられ、「日本では小顔が魅力的だとされている」と解説されたようです。つまり、イギリスなど欧米では小顔は美しさの条件には入っていないため、日本人の価値観が新鮮であり、ニュース性があったというわけです。

なぜ、日本では「小顔=スタイルがいい、美人」という方程式が浸透したのでしょうか? 一説によると日本人は欧米人と比べて平均身長が低く、骨格も華奢な人が多いため、顔が小さいほうがいわゆる八頭身美人にバランスが近づくから……であるようです。80年代アイドルで小顔代表の小泉今日子さん以降、安室奈美恵さん、観月ありささん、吉川ひなのさん、佐々木希さん……などの登場も、小顔が美人の条件へと定着するきっかけになったようです。ちなみに、パリのルーヴル美術館所蔵で世界的に有名な「ミロのヴィーナス」像も八頭身で作られているようですので、ヒトが美しいと感じる全身のベストバランスが八頭身であると言っても差し支えはなさそうです。

身長が高ければおのずと八頭身に近づけるのでしょうが、小柄な方やそれほど身長が高くない人であれば小顔であったほうがスタイルがよく見える訳です。とはいえ、成人以降はそれほど身長が伸びることはなく、顔の大きさもほぼ決まってしまっているのが現状。そこで、鏡を見てため息をついてばかりでは、問題は解決しません。ここでは、顔のカタチ&体型のよくある組合せをサンプルとし、服の選びかたの一例をご紹介します。
顔型タイプ