モチベーションをアップするユニフォームとは

モチベーションをアップするユニフォームとは
ビジネスシーンでのファッションについて述べてきましたが、職場にユニフォームがあるケースについて一考してみます。ユニフォームとは、「明治以降に移入された組織・機関に所属する人間が着用する制服の俗称」。日本では、早ければ幼稚園から制服を身につけるなど、人生においてなじみ深いツールのひとつです。この制服の着こなしと人の心理の間にも深い関係があります。たとえば、思春期の頃、大人や体制への反抗心を表す自己主張のひとつとして、制服を気崩すことがあります。また、スポーツの世界などではチームのユニフォームや日本代表のユニフォームを身につけることでモチベーションが高まるはずです。制服は、ただ単に所属を表すツールなのではなく、人の行動や心理に大きな影響を与えるツールにもなりうるのです。これを心理学では「ユニフォーム効果」と言います。ユニフォームをキチンと身につけることで、気持ちにけじめがつけられ、仕事へのエネルギーアップにもつながりそうです。
 仕事で制服を着用する場合、大切なのは清潔感。ボタンを多めにはずしたり、袖をまくり上げるなど着崩したスタイルは、社外からの訪問者にいい印象を与えないので避けたほうがいいでしょう。また、体型に合っていないとだらしなく見えるので、サイズもできる範囲できちんと合わせることが大切。お直しまでする必要はありませんが、ボタンの付け替え程度での調節はしてもいいと思います。
 ほかの工夫すべき点は、ヘアスタイルやメイク。仕事中はロングヘアであればバレッタでまとめ髪にしたりシニヨンなどにすると、キチンと感が出ます。メイクは基本、色味を控えめに。口紅の色をベージュやベージュピンクなどにするだけでも、ナチュラル感が出ます。その際、顔色が悪くならないようにチークの色選びや濃さで調節するといいでしょう。ヘアスタイルやメイクは、航空会社の地上アテンダントや客室乗務員の方や、百貨店や企業の受付嬢が参考になりそうです。
 制服のお手入れですが、自宅などで洗濯ができない場合、こまめにブラッシングをしたり、エチケットブラシでホコリを取るようにしましょう。そして、職場で履く靴は、ラクだからとサンダルなどの使用は避けて、シンプルなフラットシューズなどで対応しましょう。ラクなほうがいいのであれば、最近のおしゃれなコンフォートシューズにしてもいいし、ナースシューズなどをネットで購入するのもおすすめです。

 アクセサリー類は制服を着ているときはあまりつけないほうが、美しいと思います。最低限、身につける時計に関しても、制服とのコーディネートを考えた時計選びをして欲しいもの。ダイヤなどをあしらったジュエリータイプは、アフター5に取っておきましょう。制服時とアフター5の私服で印象をガラリと変えてみるのも賢い選択。意外性がある人って、とても魅力的だと思うのですが、いかがですか。